コンビニ大手のローソンは、2018年の春から東京都内の一部の店舗で深夜の時間帯にいわゆる「無人レジ」を試験的に導入するという発表がでました。
これはローソンの竹増貞信社長によると、訪れた客がみずから会計を済ますことができることにより、会計速度をスピーディにすることを目的にしているということです。
確かに、コンビニを利用する人って安さより時間。
さっと買って、さっと帰るというというところに利便性を求める客層が多いので、
すぐに会計ができる仕組みというのは有効かも?
また、深夜に働く人の数を減らすことで人件費を削減すると同時に、
24時間営業を維持することも可能なので企業側にとっても大きなメリットです。
どうやって会計するの?
このシステムは、事前に専用のアプリを入れたうえで、客がスマートフォンで購入したい商品のバーコードを読み取ると電子決済サービスを通じて会計を済ますことができるので、
厳密に「無人レジ」というというのは間違いで、レジそのものが必要なくなるという事です。
ただ、アプリを入れてクレジットカード登録をして、という事前準備がちょっと煩雑なのがネック。
これを導入することで何がしらの客側のメリット(会計スピード以外に)をもう少し明確にしないと厳しいと思われます。
結局客側からすると、
無人レジにしなくても、さっさと会計してくれればそれでいい。
ということなので、深夜の人が少ないときにスピードを求める人がどれだけいるかというのも考えると一筋縄ではいかないと思います。
防犯対策は?
深夜に、従業員の数が明らかに少ないということが分かると、犯罪も増えるのではないかと考えるのが正直なところ。
そこに対しては、深夜にはアプリがないと店に入ることができないシステムの導入も検討しているということです。
ローソンの竹増社長は
「人手不足が課題になる一方で、24時間営業のニーズは高まっている。デジタル技術の活用で店舗の効率化を進め、24時間営業を継続したい」
とのこと。
深夜は現金支払いを受け付けず、出入り口に認証装置を置き、アプリ利用者だけが入店できるようにするということですが、果たしてどれだけの需要を獲得することができるのか。
無人レジのニーズ
店舗には最低限の定員をおいて、その他は無人レジで省力化できるということですが、
今回の試験的導入からニーズや課題を見定め、全国の店舗へ広げるという。
決済アプリは、深夜のみの利用ではなく、出勤前や昼休みの時間帯も、スムーズな買い物が可能になるということなので、深夜は必須で、日中は任意ということらしい。
確かに利用者がメリットを享受するのは、込み合う時間帯のみになるので、
どこも込んでいるコンビニのレジも、ローソンなら独自会計が可能というのは十分メリットになりえる。
深夜の省力化(会社側のメリット)と、混雑時の迅速化(顧客側のメリット)がうまくかみ合えば
無人レジのニーズというのはある程度あるかも知れない。
ただ、このメリットは都市部に限る。
全国展開となるとまた課題が増えそうです。まだまだ細かい課題が多い状況ですが
とりあえず動向を観察したいですね。