こんにちは、桜です。
先日、成人式に予約をしていた振袖が届かない、という残念な事件がおこりました。
一生に一度の、まさに晴れの日に晴れ着を着るというのは、
特に女の子にとっては結婚式の次にあこがれる日なのではないでしょうか?
一生に一度の成人のお祝いの日に、なんとも悲しいニュースでしたが、
被害に遭われた方を対象に「リベンジ成人式」という壮大なプレゼントをするという人が現れました。
「えんとつ町プペル」の絵本作家でもある、
お笑いコンビ キングコングの西野亮廣さん です。
なんと2018年2月4日横浜で、着物を着て写真撮影会と船上ディナークルーズにご招待、
同伴者2名までOKとい大盤振る舞いにびっくり!
でも、そこにはちゃんと、西野さんの戦略と計算があるんです。
リベンジ成人式の原資はどこから?
プレゼントするといっても、一個人がプレゼントするには金額が莫大過ぎます。
一般的に被害に遭われた方に対して何かを支援するとなると、募金活動だったりもしますが、
それは手間も時間もかかって、とても2月に成人式をするというスピード感に追いつきません。
実は西野さん、
人から頂いた恩を、次の人に回せる「恩贈り」というサービス「レターポット」を先日始められています。
今回は、そのサービスからでた利益余剰金から今回の成人式に捻出するという
決断をされたようです。
想いを可視化する新しい通貨「レターポット」とは?
金は天下の回り物ならず、恩は天下の回り物というコンセプトですね。
1文字5円で相手にお手紙をプレゼントするんです。
本来だったら電子メールなどで無料でいくらでもメールが送れるのをあえて、
言葉に価値をのせて、どれだけの想いがあるのかを、
文字数で相手に伝えるという全く新しいサービスです。
また、驚きなのは恩を受けた人は、その恩を別の人に回すためにあえて換金という機能を設けていないこと。
どうも、ここに賛否両論があるようですが、
私は、換金することで逆に恩の価値が下がってしまうような気がして、
換金できなくて正解だと思いました。
新しい価値が共通認識として本当に通用できる?
実は私は最近、この「価値」サービスって増えてきているような気がします。
そういう仕組みをはじめて知ったのは、実は「メルカリ」です。
メルカリって換金できるよね?
確かに、出来ます。でも、換金するのに換金手数料が発生します。
1万円以下だと210円/回かかってしまうので、だったら1万円稼ぐまで出品するか、
メルカリ内で消費するかという行動に出ます。
そこでメルカリの出品数が増え、購買にも拍車がかかるんです。
既に、そこに現金化というものはなく、全てメルカリ内で完結してしまうので、結果的に、
物を売って物を得る
という物々交換の仕組みが出来てしまってます。これはすでに現金を介さない「価値」サービスだと思いませんか?
最近の楽天ポイントやdポイント、Tポイントも同じです。
今までは、同じショップ(会社など)内での利用しか出来なかったポイントを
別のショップでも使えるようになると、既にこれは現金とは別の「価値」です。
1ポイント=1円 という分かりやすい設定をしているからこそ、
現金と同じ様に利用できるのでユーザー側はあまり気にせず気軽にポイントを使い、
それが活性化すると現金利用がどんどん下がってしまうのです。
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